今回の解説で使う生地は【ナポリのピザ生地】です。
冷凍のピザ玉としてご自宅・店舗に届きます。
【手順1】使う分だけ取り出して、冷蔵庫で解凍する
冷凍ピザ生地を冷蔵庫に移し、ゆっくり解凍してください。
POINT
冷蔵庫内は生地が乾燥しやすいので、
- ジップロックに入れる
- サランラップで巻いて空気が触れないようにする
- オリーブオイルを生地に塗る
いずれかのことをしてから冷蔵庫に移してください。そのまま何もせずに冷蔵解凍すると乾燥で生地の表面がパリパリになってしまいます。
13~20時間くらいかかりますが、冷蔵解凍でしっとりモチモチとした食感に仕上がって格段においしいです。
【手順2】2次発酵させる
2次?発酵?と聞くと難しく聞こえますが、簡単に言うと【常温保存】でおいて、生地をやわらかく膨らませることです。
解凍させた生地を1つずつボウルにいれて、必ずラップをしてから、
- 電子レンジの発酵機能(30~35℃に設定)約20分
- 室温(20度以上)約40~60分
室温が低い冬場は、暖房の効いた部屋においたり、ストーブの周りにおいたりしてうまく調整すれば大丈夫です。
中には2次発酵をさせない人もいますが、2次発酵させることで生地がしっとりふんわりと焼きあがるので、よりおいしくできます。
【手順3】打ち粉をして、生地を伸ばす
打粉をして、柔らかく、よく伸びるようになった生地を綿棒などを使って伸ばしてください。もちろん手でもOK。
★POINT
打粉は強力粉であれば何でもOKです。POINTはたっぷりつけて、たっぷりはたくです。もっちり生地で、作業台にくっつきやすいので、しっかりと打粉してください。
約18~20cmの生地になりますよ。
ナポリピザの特徴の一つである耳(額縁=コルニチョーネ)のつくり方は、ちょっと難しいので、慣れるまでは綿棒をつかって普通に平べったく伸ばしてくださいね。
【手順4】好きな具材をのせて焼く
<オーブンの場合>
220℃ 約10~12分
オーブンの機能にもよりますので、様子を見ながら焼いてください。
<フライパンの場合>
中弱火であたためたフライパンにオリーブオイルをひき、伸ばした生地をのせて蓋をして約2分焼く。
裏面に少し焦げ目がついたらOK。火を止める。ガスバーナーで表面を焼く。チーズが溶け、生地に焦げ目をつけると、香ばしい香りも漂って、見た目も味もおいしくなります。
流れがわかって、コツをつかめば、いつでも好きな時にご自宅で本格的なナポリピザが食べれます。
こうして記事を書いている私自身も、専門店から依頼で【ナポリのピザ生地】を製造・出荷するまでは、ピザ生地をつくることも、ピザを焼いたこともなく、「え?ピザって自宅でできるの?」と思っていたレベルでした。
冷凍のピザ生地で、100%北海道産の小麦粉を使用したものはほとんど流通していません。
この機会に、発酵技術×良い素材のピザ生地で、おいしいピザづくりに挑戦してみてください。