噴火しないで下さい、とは言えない。

2014年9月の霊峰・御岳の噴火から3年以上が過ぎた。私は噴火の翌日に、くろゆり荘館主&北部白山管理人の乾氏と平瀬道(白山の岐阜県側登山道)におり、そこから噴火後の御岳の姿を見た。白山からでもはっきりとその噴煙が分かるほどであり、目に飛び込むその姿は今でも鮮明に覚えている。先日には、当時の登山者の証言を踏まえた番組がテレビで放送されていた。自然の恐ろしさを感じるとともに、亡くなった50数名の方へのご冥福を改めてお祈りしたい。
白山も列記とした「活火山」である。360年前に噴火したことは事実であり、それ以前も定期的に噴火している。警戒レベルは現在1。人が感じる地震や火山活動は行っていないそうだが、いつ白山が噴火するなど誰も分かる術もない。白山麓に住み、白山国立公園の中でも仕事をする我々の立場からすれば、「ここに人が住んでいるので、どうか噴火しないで下さい」というのが正直なところであるが、そうとも言えない。むしろ、火山である白山の恩恵、すなわち「白山中宮温泉」という素晴らしき恩恵で商売をさせて頂いているので、最近では「どうなろうとも白山と共に」という覚悟を今まで以上に持つようにしている。噴火自体は防げないが、人命を守ることや災害を最小限にすることを日々意識し、シミュレーション、訓練することは出来る。御岳の噴火を我々にとっての教訓とするならば、日々の「防災意識・行動」をより高いレベルに持っていくことしかない。

2021.07.23

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