手づくりをする理由

ゆっくり、焦らず。

種麹をつくる大師匠から「小さくつくること。手仕事でしかできないことがあるから。面倒でも、それが一番効く。」

「ゆっくり焦らずやること。自然なことだから」と言われています。

2014年に石川県に移住してから出会った発酵食ですが、それ以来、ずっと守っています。

原点である種麹が伝統的な製法でつくるものなので、一気通貫して「手づくり」で完結させています。


大量生産ではできないこと

手づくりなので、大量生産はできません。

大量生産用の発酵食は規模の大きなメーカーにお任せして、私たちにしかできないものを追求しています。

✓ 機械にはない人の手の温もりと愛情

✓ 白山の水・空気・土壌でできた米と麹

✓ 少量につくる分、添加物や加熱処理に頼らなくて済む

手しごとなので、機械のように均一になっていません。正直なところ、発酵するスピードも一つずつ違います。

ただ、それが自然なことだし、「微生物の多様性=発酵食の最大の魅力」だと思っています。


酵素の力をより強く

手仕事の神髄 麹蓋
安政時代(1850年代)からのもの

伝統的な「麹蓋(こうじぶた)」という道具です。

伝統的な製法でも特に技術と手間がいるものです。

麹に必要な空気・湿度の微妙な調整ができる分、特に良いものができます。

発酵食自体、豊富に栄養素が含まれてるのだから、酵素なんて意味ない!なんていうメーカーや小売店もいます。

しかし、本来の発酵食は、家族のために必要な分だけつくっていたはず。

そして、自然の力だけでゆっくりと発酵させていたはず。

時代と逆行しているかもしれませんが、私たちは「本来の姿」を大切にしています。

酵素もしっかりと機能すれば、それだけ素材も分解されておいしくもなります。

私たちのバランス発酵食が「なんか違う」と言われる理由でもあります。

おいしい料理は人を笑顔に、幸せにします。

幸せな時間が増えれば、心の安定(バランス)につながります。

それだけじゃありません。

酵素によって体全体の機能一つひとつがしっかりと結びつき、良いめぐりを生みます。

発酵食だけが健康の全てでもありません。

だからこそ、普段食べている日常のものに目を向け、それをしっかりと体の中で巡らせる。

おいしいからはじまり、体の機能も維持・向上させる。

本来の姿をした発酵食を届けたいので、手づくりを大切にしています。