春の庭を彩る霊木 ハナモモ

ノース白山の庭で育てているハナモモです。品種は照手(桃)です。ホウキ状に成長し、とても綺麗な樹形と鮮やかな色の花が特徴です。写真は開花の一歩手前という感じでしょうか。しばらくすると一気に花を咲かせ庭を彩ります。
ハナモモ(花桃)とは花を楽しむために改良された桃の園芸品種でありますが、桃に関する言い伝えや歴史を調べてみると、この木には霊力が宿るようです。日本で最初に桃が登場するのは古事記(712年)です。国づくりの神、イザナギがイザナミとの別れ際、追いかけてきた鬼たちに桃の実を投げたら鬼たちが逃げて行ったという伝説です。これ以来、桃の木には霊力があると信じられ、長い年月を経た現代でも私たちの生活に溶け込んでいます。桃の節句だったり、桃太郎だったりと「桃」がついた言葉や生活文化、逸話が多いことが物語っています。ちなみにですが、白山信仰で奉る神は菊理媛神(くくりひめのかみ)といって、先の国づくりの神であるイザナギとイザナミの夫婦げんかを仲直りさせた伝説上の神です。
このハナモモは、偶然に園芸店で見かけて「あ、樹形がきれい」という直感的な理由で購入したものですが、霊力の宿る木であると知ってからは見方も変わってきました。植物に纏わるエピソードや人間との関係を探ると、このような普段気にもとめない木や花でも意味合いが変わってくるものです。事務所の周りの自然もだんだんと春の様相を呈してきました。これからは山菜を採りにいったり、野草観察・野鳥観察の時期です。植物図鑑でも持って、一つひとつの草木を観察みればそこにまた新しい発見があるかもしれません。

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