植物たちの冬越し コブシ

ノース白山の庭で育てているコブシです。漢字で書くと「辛夷」で、読み方は「シンイ」です。昨年参加した金沢大学薬用植物研究会では、「辛夷=コブシと分かれば薬用植物上級者です。」と紹介されましたが、正直、これをきちんと読める人は極少かと思います。それくらいマニアックと言えば、マニアックです。
コブシのツボミを摘み取り、乾燥させたものを生薬名で辛夷(シンイ)と言います。蓄膿症の特効薬として知られ、風邪による頭痛や鼻づまりにも効くとされています。
そんなコブシですが、そもそもなんでシンイではなく、コブシという名前なんでしょうか。その理由となるそれぞれの説が興味深いのでご紹介します。学術名はMagnolia kobus(マグノリア・コブス)で、このコブスが訛ってコブシとなった説。蕾が開く直前の姿が小さい子供の握りこぶしに似ていることから、コブシとなった説。実がゴツゴツしており、それが子供の握りこぶしのように見えることから、コブシになった説。いろいろな説がありますが、冬の姿は”コブシらしさ”を出す準備段階といった感じでしょうか。マンサクやサンシュユ、連翹といった早春に咲く代表的な花と同じく、コブシも春を告げる花として昔から知られています。地域によっては「田打ち桜」とも呼ばれ、これはコブシの花が咲く頃に田植えを始めるということから、その名がついたそうです。
今年は暖冬傾向なので、例年よりもさらに早い3月初旬には開花するでしょう。純白の細長い花を一気に全開させる姿もまた、知る人ぞ知る春の風物詩です。真冬の寒い中でも写真のようにしっかりと花芽をつけ、開花準備ををしてくれていますので、早くも春の足音が聞こえてきました。

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